個人事業主とマイクロ法人の二刀流・リベ大見てやってみた感想

個人事業主とマイクロ法人の二刀流・リベ大見てやってみた感想 tips

「リベラルアーツ大学(リベ大)」という金融系Youtubeチャンネルを見て、個人事業主とマイクロ法人の二刀流で大きく節税できるということを知りました。動画を見てから実際に会社を辞めて独立・マイクロ法人を設立。このブログでも二刀流のノウハウや会社手続き方法を発信しています。

最近では「マイクロ法人って知ってる?興味あるんだけど…」と聞かれることも多くなり、マイクロ法人の仕組みも浸透してきていることを実感しています。

そこで今回は、実際に動画を見て行動した私のリアルな感想、今の事業の状況、二刀流の良さ・辛さなどを包み隠さずご紹介したいと思います。

この記事を読んでわかること
  • ずばり、いくら保険料はお得になったの?
  • 実際に始めるまでにやったこと
  • 経験者が語る「二刀流ってこんなにいい!」
  • 経験者が語る「二刀流、いいことだけじゃないよ…」

では始めましょう♪

個人事業主とマイクロ法人の二刀流・リベ大見てやってみた感想

個人事業主とマイクロ法人の二刀流をやってみたきっかけ

二刀流について解説しているリベ大のYoutube動画はこちらです。

このチャンネルは誰でも見れますし、この動画以外にも本当に優良な金融系コンテンツを発信してくれています。私の場合は他のリベ大の動画をいくつか見ていくうちにたまたまこの二刀流の動画に出会い「こんな仕組みがあるんだ…!!」ということを知りました。

*動画だけでは分かりにくい部分を別の記事にまとめているので読んでみてくださいね↓

【経験者が徹底解説】個人事業主とマイクロ法人の二刀流
個人事業主とマイクロ法人の二刀流とは?どんなメリットがありどんな人が対象になるの?実際に二刀流で事業している筆者が初心者でもわかりやすく解説します!
動画を見た感想

当時は会社員でITエンジニアとして働いていて、ちょうどその会社で2年半ほど経った頃。独立してフリーランスになるか、転職をするか、次はどうしようか考えていた頃でした。いずれにしてもキャリアアップ・収入アップのために勤めていた会社は辞めようと思っていたところで、この二刀流の動画に出会います。

私にピッタリだ…やってみたい!!

動画を見た素直な感想がこれ。ITエンジニアはある程度スキルがつけばフリーランスになるのも普通で友人にフリーのエンジニアも多かったので、独立して個人事業としてITエンジニアになり、マイクロ法人も設立してそこで副業もするという道がすごく自分の環境にあっていたんですね。

自分の性格から会社を辞めるのに抵抗がなかったこと、職業柄、独立や副業が当たり前の環境にいたことが「やってみたい!」と前向きに思えた要因だと思います。

すぐには行動できなかった

ピタッとハマったし、やりたいと思ったけれど実はすぐには行動できませんでした。理由は副業で80万円の売り上げを上げるハードルが高かったから。

エンジニアとして独立・個人事業主になるのはツテもあったので心配はなかったんですが、副業はやったこともなく、何をすれば売上80万円も上がるのか検討もつかなかったんです。

実際動画を初めて見たのが3月で、独立・起業に向けて動いたのは6月です。この3ヶ月間は副業で何ができるか模索していた期間。Youtubeをやろうかなと思い動画を作ったりしては挫折して…みたいなのを繰り返していました。

動き出したきっかけ

「今年中には独立しよう」という意志は固まっていたんですが副業が決まらない中でタイミングを見計らっていました。そんな中、すでに起業して自分のビジネスをしている超ポジティブな知人から

今すぐ独立しなよ!なにを悩んでいるの?

と背中を押されたことがきっかけに動き始めることになります。その時点で副業はまだ決まっていなかったんですが「まあなんとかなるだろう」「今でしょ!」と超ポジティブが伝染して、次の日から一気に動き出すことに(笑)

振り返るとこういう経験者の前向きな一言ってすごく大きいし、背中を押してくれるなということを実感します。今では私がマイクロ法人をいろんな人に勧める立場になりましたが、「今日話を聞けてよかった、すぐに調べてみる」と言ってもらうと、役に立ててよかったなと思います。

今悩んでいる人は、起業している人の話を聞いたり、経験者のブログを読んだりすると新しい気づきを得て前に進めるかもしれません。

二刀流でやってみよう!と思ってから始めるまでにやったこと

独立した時の個人事業の仕事の交渉

会社を辞めて独立するので、まず個人事業での仕事を決めることから始めました。

もともと会社外のチームメンバーと一緒に仕事をするというスタイルの働き方だったので、仕事のツテや交流は会社外で築いてあったのが幸いでした。案件を紹介してくれそうな知人に相談して、すんなりフリーのエンジニアとして契約が決まりました。

仕事が決まって一安心したところで会社に退職の連絡をします。退職が決まればもう後ろは振りかえられません。この日から独立・起業の準備していくことになります。

二刀流で仕事して実感しているのが「個人事業の安定」がいかに大切かということ。

二刀流は会社設立や副業のほうに目が行きがちですが、それ以上に個人事業に対する不安がないか、を重視することをお勧めします。二刀流では個人事業で本業をするので売上は個人事業の方が圧倒的に大きい。

  • 独立しても安定して仕事が取れそうか
  • 収入に大きなムラがなさそうか

をよく考えてみましょう。

マイクロ法人の事務処理・副業などやることが多い中、個人事業で安定した売上があるという環境があれば心理的・体力的にも安心していられます。

たまに「売上がいくらあればマイクロ法人を作ってもいいか」という相談を受けることもありますが、以上のことから「個人事業の安定」があれば売上に関係なくマイクロ法人を作って二刀流で仕事をするいいタイミングだと思っています。

売上いくらから?マイクロ法人を作るベストなタイミング
マイクロ法人のメリットを知っていても、どのタイミングで・いくらから作るべきなのか悩んでいる方も多いのではないでしょうか。この記事では実際にマイクロ法人を運営している私の経験を元に、マイクロ法人を作るベストなタイミングを紹介します。

リベ大の動画を見て調べる

個人事業の目処がついたので、続いてしたことはマイクロ法人や二刀流について「ひたすら調査・勉強」です。冒頭に挙げたリベ大の動画は合計5、6回は見たと思います。税金や社保に詳しくないと1回ではなかなか理解できないので、書き出してみたりもしました。

  • 個人事業主は国保、会社員は健保…
  • 給与所得控除は55万円…
  • 課税所得に対して税金がかかる、税金は節税できる手段も多い…

もちろん完璧ではなく間違って理解していたことも結構あります。実際独立・起業してから間違いに気づいて勉強して…の繰り返しです💦

リベ大のYoutubeでは健康保険・税金についてもたくさんコンテンツがあるので一通り見ました。今から二刀流を始める方は、手前味噌ですが、このブログでは保険や税などを二刀流の場合に当てはめて記事を作っているので、このブログを読んでおけば調査時間は大幅に減りますし、不明点はかなり解消すると思います。

会社設立方法を調べる・シミュレーションする

仕組みが一通り理解できたところで、リベ大の動画だけではわからないこと、特に会社設立方法・収支のシミュレーションについてまた調査を始めます。個人事業主になる、会社を設立するという2つの大きな変化が同時進行で進んでいる中、ネットで調べたり、税理士に相談したりして不明点を解消していきます。

  • 自分の場合は保険料がいくらお得になるのか
  • 会社を辞めて独立したら税金・手残りがいくらになるか
  • 会社の設立方法は(退職後の次の日に設立するには?・ネットか郵送かなど)
  • 今加入中のiDeCoはどうすればいい?
  • 小規模企業共済の仕組みは?入った方がいい?
  • 銀行や会計ソフト、クレジットカードはどうするか

チェックシートを作って、不明点・やることを書き出して、終わったらチェックするようにしていました。できたこと、これからすることなど何をすればいいのかわかりやすいのでおすすめです。

私が実際に行った準備についてはこちらの記事にまとめています↓

個人事業主とマイクロ法人の二刀流を始めるまでの準備のすべて
「これから個人事業主とマイクロ法人の二刀流で事業をしてみたい!」という方に向けて具体的に準備しておくべきことをご紹介します。「まだ未定だけど興味はある...」という方も事前に必要な準備を知っておくことで自分にもできそうか判断できます

これから二刀流を始める方は、ほとんどの場合この記事に書いてあることで事足りると思うので、ぜひ読んでみてくださいね。

副業で何するか考える

会社の退職日が迫り、マイクロ法人設立日を決めてしまっている中、相変わらずマイクロ法人で行う副業を何にするのか決めかねていました。一体私にどんな副業ができるのか、何をすれば80万円の売上が上がるのか、ということがとにかく大きな課題でした。

そんな中、色々調べていくうちに赤字になっても問題なさそうなことを知ります。詳しくはこちらの記事で解説しています↓

個人事業主との二刀流、マイクロ法人の売上がなくても大丈夫?
個人事業主とマイクロ法人の二刀流で大きな壁になるのがマイクロ法人で一定の売上をあげる必要があるということ。今回はマイクロ法人設立時に私が実際に行った売上がない場合のシミュレーションや役員報酬の決め方について詳しく解説していきます。

自分1人が副業をするだけの小さな会社ですし、赤字になっても資本金とか役員借入金を利用すれば資金繰りはなんとかなりそう、ということを知ってかな〜り肩の荷がおりました。そもそも赤字の会社は世の中にたくさんありますし「初年度から80万円の売上の見通しが立つ事業がないといけない」わけじゃないということに気づきます。

そこで売上80万円というのは一旦無視して、まず私にできる副業がなにか考えはじめます。改めて副業でこんなことをしたい、これならできそうということを洗い出してみます。

私が副業に求めた条件

  • 自分一人で完結できるもの
  • 初期投資少なくすぐに始められるもの
  • リスク分散したいのでできるだけ本業と関係ないもの

本業がチームで仕事をしているし責任やプレッシャーもある仕事なので、副業ではそういうプレッシャーには晒されたくないと思っていたんです(笑)また私は全然仕事人間ではなく休息の時間をすごく大事にしているので、やるやらないは自分次第で、仕事時間が完全に自由であることは第一条件でした。

そこで一人で完結できる仕事としてWebサイトとSNS運営を始めることになります。いわゆる広告収入で稼ぐもので、月5万円程度の収入を得る副業としては最適だと思いました。

ただ安定した収入になるのに時間がかかるので、結局は途中でIT関連のコンサル業も初めて、今はそれが一番の収入源になっています。コンサルは対人で責任を求められるので希望の条件ではないですが、1時間〇〇円のように完全に単発にしているのでギリギリ許容範囲です。

まず確実に初年度は赤字になると思いますが、それでも社保の最適化はできているし、これからもっと頑張って売上を上げようと前向きに捉えています。

*副業で悩んでいる方はこちらの記事もぜひ読んでみてください↓

自分には何もない..から探す、誰でもできるマイクロ法人の副業
「マイクロ法人では本業とは別の事業(副業)を行う」という大きな壁。この記事では副業が決まらずにマイクロ法人設立を躊躇している方へ向けて、副業の探し方やどんな職種の人でも、誰でもできる副業をご紹介します。

二刀流を始めた今の状況

個人事業でやっていること

個人事業では本業のWEB開発をしています。WEB開発は会社員として2年半ほど経験もあり、独立のタイミングとしてはちょうどよかったと思ってます。今はある会社のプロジェクトメンバーとして開発をしていて、基本的には平日の日中に働くのであまり会社員時代と変わりませんね…

IT業界では業務委託や請負契約で開発に携わる人も多く、今のプロジェクトでも半数以上がフリーランスや経営者です。フリーランスや経営者の中で色々情報交換をしたり、別の案件を紹介しあったりと交流もあるので、個人事業ながら安定して仕事ができる環境です。フリーランスエンジニアのエージェントにも登録してあるので、今の案件が切られてもすぐに新しい案件を見つけられるようにしてあります。

利用している制度

控除等、節税のために利用しているのは以下の制度です。

  • 青色申告
  • 小規模企業共済(満額)
  • iDeCo(満額)
  • ふるさと納税
  • 扶養控除

もともとiDeCoやふるさと納税はやっていましたが、独立を機に小規模企業共済にも加入。満額月7万円積み立てているので控除効果は絶大です。

小規模企業共済のメリット・デメリット【元本割れリスクは?】
フリーランスの節税対策として人気の小規模企業共済。申込書の請求方法、申込書の書き方、申込書の提出方法、引き落とし開始時期など、この記事を読めば迷うことなく小規模企業共済手続きが完了します。

リベ大のiDeCoの動画でも解説されていますが、iDeCoと小規模企業共済を両方加入していると受け取り時の退職金控除の使い方に一工夫必要になるので注意です。ちょっと面倒かもしれませんが、私は節税効果を加味して両方加入する価値はあると思っています。

【節税】個人事業主とマイクロ法人の二刀流はiDeCoを活用!
所得税の節税に使える制度「iDeCo」。個人事業主とマイクロ法人の二刀流で働く場合も使えますが、加入や変更には手続きが必要になります。マイクロ法人を事業者にする方法、掛け金の最大額、提出が必要な書類について解説します!
利用しているツールなど
  • 会計ソフトはマネーフォワードのパーソナルプラン(年12,000円程)
  • 事業用銀行口座は楽天銀行
  • クレジットカードはプライベートと同じ
  • 税金・会計の情報はYoutubeから

会計ソフトはfreeeと迷いましたが、機能が充実していて値段も安かったのでマネーフォワード クラウド確定申告にしました。個人事業は確定申告まで全部自分で行います。


銀行口座は手数料の安さ・無料の特典などの充実度から住信SBI銀行楽天銀行がおすすめです。ちょうど楽天を持っていなかったので独立を機に作り、事業用口座にして使っています。楽天銀行はPay-easyに対応している数少ないネット銀行。意図していなかったですが社保の支払いに使うことになったので作って良かったです。

マイクロ法人が作るべき銀行口座【税金・社保に対応してるのは?】
マイクロ法人を無事に設立できたら次のアクションは法人銀行口座の開設です。売上を入金先にしたり、税金や保険料、役員報酬を支払ったりあらゆる場面で必要になってきます。今回はマイクロ法人ならではの特性を踏まえて作るべき法人用の銀行口座について共有します。

ちなみにクレジットカードはマイルを貯めているので分けませんでした(笑)一般的に事業用のカードを作った方がいいと言われています。IT事業がメインなので大きな仕入れもなく、今のところ会計の仕分けをするときもプライベート兼用だからといって特に不便なことはありません。

マイクロ法人でやっていること

マイクロ法人の副業はすべて起業を機に始めたものです。副業でやっていることはいくつかあります。

  • IT関連のコンサル
  • WEBサイト運営
  • SNS運営

一番確実に収入源になるのがIT関連のコンサル業です。WEB開発で得た知識・経験をからコンサルできるのではと思い始めました。コンサルの仕事はココナラなどで仕事募集をかけて、WEBサイト運営やSNS運用はすべて自分一人でやっています。

SNS運用の魅力はとにかく自由であること。いつやってもいいし、やらなくてもいいし、納期や対人関係もなくストレスフリーです。逆にデメリットとしては収入になるかはセンス次第だしアカウントを育てる時間もかかるという点です。私はマイペースに気ままにやりたいので性格的にあっていると思います。

利用している制度
  • 青色申告
  • 源泉所得税の納期の特例
  • 社保の扶養

収入のない家族が国保に入っていたので、マイクロ法人で社保の扶養にもいれました。社保の最適化以外に扶養制度が使えることがマイクロ法人を作ることの大きなメリットです。

【やらなきゃ損】扶養家族がいる個人事業主はマイクロ法人を作ろう
個人事業主とマイクロ法人の二刀流で「社会保険上の扶養」が使えるようになります。その節税効果は絶大!この記事ではマイクロ法人で活用できる扶養、また社保加入時や確定申告の時に必要な手続き方法をご紹介します。

マイクロ法人では倒産防止共済などに加入して節税することもできますが、赤字の可能性が高いですし売上も少ないので利用しませんでした。二刀流の場合は経費や控除は売上の多い個人事業でつけて節税するのが鉄則です。

役員社宅についても同じです。法人なら最大90%程度経費にできますが、売上が多い個人事業で家事按分したほうが節税効果が高いと感じています。

役員社宅?出張手当?売上が少ないマイクロ法人の経費の付け方
マイクロ法人の節税のために活用したいのが法人の経費や控除。どんな経費を利用できるのか、個人事業とどうやって経費の切り分けをすればいいのか。この記事ではマイクロ法人ならではの節税対策、経費の付け方についてご紹介します。
利用しているツールなど
  • 会計ソフトはマネフォワードスモールビジネスプラン(年4万円程度)
  • 申告ソフトは全力法人税(年1~2万円)決算も自分でしてます
  • 法人銀行口座は住信SBIネット銀行
  • 法人住所は実家からバーチャルオフィスへ
  • 税金・会計の情報はYoutubeなどでとる

会計ソフトは個人事業と会社を合わせたかったのでマネーフォワードクラウド会計を利用していますが、法人の場合は料金だけ考えるとfreeeのミニマムプランの方が安いです。

マイクロ法人ならfreeeのミニマムプランの最低限の機能だけで十分ですが、個人と法人、会社を合わせると総合的な料金はほぼ同じなのでマネフォにしました。法人用マネフォは年末調整機能など付随機能が意外と使えたので満足しています。



申告処理は全力法人税を使って自分でしています。完全税理士フリーです。税理士なしで法人決算まで行うのは珍しいタイプだと思いますがやってみると本当に簡単だったのでシンプルな会計のマイクロ法人にはおすすめです。以下の記事で全力法人税を使った決算方法を紹介しているので是非読んでみてください。

税理士なし!1人で行うマイクロ法人の決算【全力法人税】
税理士を使わず1人で・最安で法人決算する方法をご紹介します。費用は1~2万円。そこまで難しい処理もなく1日あれば余裕で申告書類が作成・申告・納付が可能です。e-TaxやeLTAXを使った電子申告も可能です。

税理士報酬の相場や会計ソフトの比較をこちらの記事でしているので参考にしてみてくださいね。

【おすすめ紹介】マイクロ法人の会計ソフトの選び方
個人事業主とマイクロ法人の二刀流で事業を始めるときに気になる会計処理。自分でやるのか税理士さんにお願いするのか、どんな会計ソフトを使うべきなのか、税理士費用の相場は?今回は私が調べて体験してきた会計処理についての情報や良い会計ソフトの選び方を共有します。

法人住所は最初は実家にしていましたが、途中からバーチャルオフィスで契約しました。私はレゾナンスを利用しています。



月1,600円程度で法人登記できる住所が借りられて、郵送物も週に1度転送してくれます。費用はすべて経費になるので使ってよかったサービスです。こちらの記事でも人気バーチャルオフィスを比較しているので参考にしてみてくださいね。

【徹底比較】マイクロ法人におすすめのバーチャルオフィス
バーチャルオフィスで登記用の住所を借りることで自宅で作業しながら安心して法人登記できます。この記事では有名なバーチャルオフィスのサービス比較、利用の注意点、私が選んだバーチャルオフィスをご紹介します!

ずばり二刀流でいくらお得になっているのか

個人事業主だけの場合、所得が約800万円ほどになるので推定の国保料は以下の通り。

国民健康保険料:約700,000円
国民年金:約190,000円
合計:約890,000円

二刀流では役員報酬を12,000円に設定しているので最安等級で社保に加入しています。

健康保険料:約68,000円(会社負担分込み)
厚生年金:約190,000円(会社負担分込み)
合計:約260,000円

保険料だけで考えると、ずばり約63万円お得です!!ただし

  • マイクロ法人のランニングコストが20~30万円かかること
  • マイクロ法人の運営にかかる時間コスト
  • 副業の難しさ

などもあるので、実際そこまでお得さを実感していなく、浮かれずちゃんと現実を見ているという感じです(笑)。ただ改めて個人事業の場合だけの国保が70万円というのが恐ろしいですね。個人事業で所得がある程度あるなら、二刀流という選択肢を真剣に考えてみていいと思います。

二刀流を初めてみてよかったこと

収入が上がった

会社員から独立して収入はかなり上がりました。ざっくり1.5倍です。その他、節税や社保の最適化で税金もかなり減らすことができているので実質はもっと手元に残る収入は増えています。収入が上がるかどうかは人によりますが、税金対策の選択肢が増えるが個人事業主の強みです。

ただ小規模企業共済やiDeCoなど節税のために積み立てている金額もかなり大きいので、あまり実感もなく生活レベルを変えずにやってます。

社保に加入したので家族を扶養にできた

これが結構大きいです。税制上の扶養と社会保険上の扶養、両方使えるので個人事業側でも節税になり、家族にとっても保険料負担がなくなりました。扶養家族の多い個人事業主はマイクロ法人との二刀流を前向きに検討されるといいでしょう。

節税の楽しみ

独立・起業するということで楽しみにしていたのが「経費計上」。PC・モニター・周辺機器などエンジニア業、リモートワークのための環境に必要なものは経費計上しています。

購入金額の20%程度節税になっていると思うと嬉しいですね。他にも家賃・光熱費など家事按分も事業主ならではの恩恵を得られるってやはり大きいです。

周りの反応が良い

「会社を作るなんてすごい!」とよく言われます。実際は売上が数千円しかないときもあるし、一人だけの8万円で作った会社でも、やっぱり「すごい」と言ってもらい尊敬の眼差しで見てもらえるのは嬉しいです(笑)。

周りのフリーランスのエンジニアからも法人化を考えているとか、マイクロ法人について知りたいと聞く機会が多くなりました(法人化との二刀流のマイクロ法人は結構意味合いが違いますが…)これからもっと個人事業主とマイクロ法人の二刀流の仕組みが浸透するといいなと思います。

やっぱり副業で収入が出ると嬉しい

たとえ数百円でも数千円でも、副業で得た収入ってとても大きな意味があります。自分で工夫して仕事をとって、その成果の対価を得た。本業とは別の業種なので収入のリスクヘッジになっているので、これからまた未曾有のことが起こっても、一つの仕事に依存しなくていいという安心感も得られます。

二刀流を始めてみて辛いこと

日々の勉強・調査にとられる時間

初めての独立・起業なので、とにかくわからないことだらけ。Youtubeの動画に全て網羅されているわけではないので足りない情報は自分で調べていきます。

  • 税金・社保についての知識
  • 会計ソフトの使い方
  • 領収書のもらい方・保管方法
  • 控除制度について調べる・加入する

仕事をしながらこういったわからないことを調べていくので、プライベートでダラダラする時間はかな〜り減りました(笑)。朝は副業して日中は本業、本業が終われば事務処理について調べて…みたいな日々を送っています。私は仕事大好き人間ではないのでぼーっとする時間が減るのは結構辛いです。

事務処理について調べて勉強するのは基本的に初年度だけだとは思いますが、制度がどんどん変わるので新しい情報をキャッチアップしていかなきゃいけないですね。

マイクロ法人の手続きが多い

個人事業はそこまで大変ではないですが、やはりマイクロ法人では手続きが多いです。税務署・市役所・年金事務所から手続き書類が送られてきて調べて…の繰り返しです。

毎月やること

  • 社保の支払い
  • 会計仕分け

特に社保は口座振替にネット銀行が使えないので、忘れないように毎月Pay-easyから支払います。遅れると延滞金があるのでこれが負担が大きいです。役員報酬の振り込みも毎月ありますが、銀行の定期振込を使えば決まった日に自動で振り込みできるので負担はないです。

マイクロ法人、社会保険加入後にすることのすべて
無事にマイクロ法人の設立をしてホっと一息..と思いきや次に待っているのは社会保険の支払い・天引きや給与の振込作業。この記事ではややこしいマイクロ法人設立後の社保関連の手続き・注意点について具体的に解説していきます。

仕分けも溜め込むと後で面倒なので気がついたタイミングでちょくちょくやっています。個人事業でも必要なので簿記の勉強も併せてしています。

毎年やること

  • 年末調整
  • 決算

年末調整関係に関しては会社として・会社員としてやることがあり、ややこしくて結構勉強しました。書類が届くと言ってもいつも丁寧な説明があって網羅されているわけじゃないので、自分から情報を取っていく姿勢も必要です。

マイクロ法人、源泉徴収してなくても年末調整は必要?
個人事業主とマイクロ法人の二刀流で年末調整は必要か、法人1年目に向けた年末調整の流れ、源泉徴収税なしでも年末調整でやること、年末調整でやらないこと・確定申告でやることを解説します。

ラスボスの決算ですが、これは意外とすんなりできました。税理士なしでできるか最初は不安でしたが、申告ソフト・全力法人税が神すぎて何の問題もなく数日で完了。シンプル会計のマイクロ法人なら是非自分で申告を検討してみてくださいね!

税理士なし!1人で行うマイクロ法人の決算【全力法人税】
税理士を使わず1人で・最安で法人決算する方法をご紹介します。費用は1~2万円。そこまで難しい処理もなく1日あれば余裕で申告書類が作成・申告・納付が可能です。e-TaxやeLTAXを使った電子申告も可能です。

その他にも自分でやってみて、マイクロ法人はいくらお得でも万人におすすめできるわけでもないなと感じたりしています。私が思う向いている人・向いていない人はこちらの記事にまとめているので悩んでいる方は参考にしてみてくださいね。

デメリットも!マイクロ法人の二刀流をお勧めできる人・できない人
マイクロ法人はお得な仕組みとはいえ仕事時間・量は増えるし勉強する必要もあって踏み切れずにいる人も多いのではないでしょうか?実際にマイクロ法人を作った私が体験したことをもとに、デメリットやお勧めできる人できない人についてご紹介します。

まとめ

この記事では個人事業主とマイクロ法人の二刀流をリベ大見てやってみた感想についてご紹介しました。これから二刀流で事業をすることを考えている方に少しでも参考になれば嬉しいです。

私がわからなかったこと、マイクロ法人を運営して得たことなどはこのブログで記事にしていて、初めての方でもすぐに理解できるようにわかりやすく解説しています。面倒な事務処理もこのブログ記事を読んで真似していただければ負担がだいぶ軽くなると思います👍

二刀流に興味が出た!もっと詳しく知りたいという方は、独立・起業に必要な準備についてこちらの記事で詳しく解説しているので読んでみてください。

個人事業主とマイクロ法人の二刀流を始めるまでの準備のすべて
「これから個人事業主とマイクロ法人の二刀流で事業をしてみたい!」という方に向けて具体的に準備しておくべきことをご紹介します。「まだ未定だけど興味はある...」という方も事前に必要な準備を知っておくことで自分にもできそうか判断できます

具体的なマイクロ法人の設立方法はこちらの記事で解説しています。1人で8万円で二週間でマイクロ法人が作れます!

マイクロ法人の合同会社を1人で作る【社保申請まで完全ノウハウ】
マイクロ法人を1人で最安で設立しました。つまずいたこと、事前に知っておきたかったことを書類の記入例や画像を使ってわかりやすく解説します。マイクロ法人を作って社保に入り保険証を受け取るまでの全てのノウハウがわかるようになります!

以上、お読みいただきありがとうございました!

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