マイクロ法人が作るべき銀行口座【税金・社保に対応してるのは?】

マイクロ法人オーナーが作るべき法人銀行口座 キャリア

個人事業主とマイクロ法人の二刀流を始めた!法人口座はどこで作るといいの?

マイクロ法人を無事に設立できたら次のアクションは法人銀行口座の開設です。売上の入金先にしたり、税金や保険料、役員報酬を支払ったり、人によっては銀行から融資を受けるなど今後の法人事業であらゆる場面で必要になってきます。

*個人事業主とマイクロ法人の二刀流のメリットはこちらで詳しく解説しています。
会社員から個人事業主へ。マイクロ法人の二刀流は本当にお得?!

実際に私も数ヶ月前に個人事業主とマイクロ法人の二刀流で事業を始めてから2週間程度で法人口座を開設しました。安易な発想で「口座開設しやすそう、使いやすそう」という理由でネット銀行で開設しましたが、後々会社の諸経費の支払いが始まりその銀行が対応していないなどトラブルもあり…そこで様々な支払いを済ませた今、マイクロ法人が作るべき銀行口座を私なりに考察しました。

結論を先に言うと、法人口座は個人でも使っているネット銀行(できればPayPay銀行か楽天銀行)で作るのをお勧めします。

理由についてはこの記事で詳しく解説します。マイクロ法人を運営して数ヶ月たった今、私の経験やマイクロ法人ならではの特性を踏まえて、マイクロ法人オーナーが作るべき法人用の銀行口座について共有したいと思います。

この記事を読むとわかること

・法人口座は必須?
・個人口座で代用できる?

・法人の会計処理で利用できる銀行と利用できない銀行
・売上未定、実績なしのマイクロ法人が作るべき法人銀行口座

では始めましょう

マイクロ法人が作るべき銀行口座

法人口座は持ってなくてもいい

第一前提ですが、法人口座は持っていなくても問題ありません。

「売上を個人口座に入金しても事業を法人で行っているという実態があればいい」ということはネット上に多くの記事が出ています。例えば、請求書は法人名が記載されているが入金先の銀行口座が個人名義であるといったように「これは法人の売上である」ということがわかれば税務調査に入られた場合でも説明がつきます。

特に法人を設立して間もない時は売上を個人口座に入金してもらうケースも多いと思います。法人口座がないから事業が始められないというわけではない、ということは知っておきましょう。

ただ、個人口座で取引を続けていくと個人資産と法人資産がごちゃごちゃになり、会計処理も煩雑になります。税務調査で目に付くという話もあるので、特に理由がなければ法人口座を作ることをおすすめします。後述しますがネット銀行なら開設も簡単で口座維持手数料もかからないので、法人口座を作るデメリットがないです。

実店舗ありの銀行かネット銀行か

メガバンや地方銀行や信用金庫など店舗のある銀行か、ネット銀行か、どちらで口座を作るのか迷いますよね。法人口座は個人口座より審査が難しい、融資を受ける時は銀行担当者との信頼が…みたいな話もよく聞きます。

個人事業主とマイクロ法人の二刀流で事業を始める方は

  • メイン事業は個人事業主で行う
  • 副業をマイクロ法人で行い、社会保険の最適化を目的にする

という仕組みで事業をしている方がほとんどです。つまりマイクロ法人はあくまでサブで売上や取引も多くはなく、ましてや融資を受ける予定は当面無いはずです。

そんなマイクロ法人の銀行口座は断然ネット銀行がおすすめです。

ネット銀行なら

  • 郵送やネットで簡単に申請できる
  • 口座開設の審査が比較的ゆるく売上のないマイクロ法人でも作れる
  • 開設までの時間も早い
  • 固定電話がなくても口座開設できることもある
  • 口座維持手数料がかからない
  • 振込手数料が安い

など多くのメリットがあります。

マイクロ法人の場合は売上が未定で実績もない、登記住所がバーチャルオフィスだったり固定電話がなかったりとあまり心象が良くないですが、それでも口座開設ができる可能性が高いのがネット銀行です

実店舗ありの都市銀行や地方銀行の場合、

  • 担当者との面談が必要
  • 実績を示す資料が必要
  • 固定電話が必要

など事業がちゃんと行われているかという点が問われることが多く審査が厳しいので、マイクロ法人にはハードルが高いと言えるでしょう。マイクロ法人を設立したらまずネット銀行で口座開設をして、ゆくゆく必要になれば実店舗銀行での口座開設もすればいいと思います。

法人口座を選ぶポイント

法人であれば必ず必要になる税金や社会保険料等の支払い。支払い方法によっては対応していない銀行もあります。それぞれどこの銀行口座なら対応しているのか確認していきましょう。

社会保険料の支払い

全ての法人で必ず必要になる社会保険料の支払いですが

  • 口座振替
  • ATMやオンラインでPay-easy支払い
  • 銀行で納付書で支払い

という3つの支払い方法があります。

*社保についてはこちらの記事でさらに詳しく解説しています
マイクロ法人、社会保険加入後にすることのすべて

この中で納付書とPay-easyの場合は毎月月末に忘れずに窓口やATMに行ったりオンライン上にアクセスして支払い処理をする必要があります。源泉所得税のように年2回払いにするなどの特例がないので、毎月の作業になると負担が大きいです。

そこで活用したいのは毎月自動で引き落としになる口座振替ですが、対象は法人名義のネット銀行以外の銀行口座です。つまり実店舗銀行の法人口座を持っている必要があります。

前述した通りマイクロ法人にとって実店舗銀行の口座を作るのはハードルが高いです。口座振替を利用しない場合せめて使いたいのがPay-easyを利用したオンライン支払いです。ATMや銀行店舗に行かなくてもネット上で支払いが完了するものです。Pay-easyがオンラインで使えるのネット銀行は楽天銀行PayPay銀行のみです。毎月の社保の支払いを考えるとこの2つのネット銀行が有力候補になります。

源泉所得税

社保と異なり源泉所得税は支払い方法が豊富です。

  • e-Tax(クレジットカード)
  • e-Tax(ネット銀行はPayPay、楽天銀行)
  • ダイレクト納付(基本実店舗ありの銀行)
  • 窓口納付

ここでもネット銀行で利用できるのはPay-easyが使えるPayPay銀行と楽天銀行のみですが、クレジットカード払いもできます。

源泉所得税は本来毎月支払いが発生しますが「源泉所得税の納期の特例の承認に関する証明書」を提出することで年に2回に支払いをまとめることができます。圧倒的に手間が減るのでまだ提出していない方は提出しておきましょう。

会社設立がまだの方は、マネーフォワードクラウド会社設立という無料サービスを使うのがおすすめです。源泉所得税の特例書類を含めて不備なく書類が準備できて簡単に法人が作れます。


*このサービスを利用した合同会社の設立方法はこの記事で解説しています。
マイクロ法人の合同会社を1人で作る【社保申請まで完全ノウハウ】

小規模企業共済

こちらは法人口座ではなく個人口座が対象ですが、利用する方が多いと思うのでご紹介。

小規模企業共済は事業主の退職金積み立てのような制度で月1,000円~70,000円を毎月積み立て、事業を閉鎖したときや一定期間後に受け取ることができる制度です。小規模企業共済の積立金は損金扱いになり節税対策になります。

積立金の支払いは口座振替のみ対応していて、ネット銀行は対応していません。

小規模企業共済の口座振替対象銀行

小規模企業共済の振替対象口座は契約者本人の個人名義の銀行口座です。利用予定のある方は個人の口座で対象銀行口座を持っているのか確認しておくといいでしょう。

*小規模企業共済の申込方法はこちらで解説しています。マイクロ法人でも個人事業主でも両方利用できます。
フリーランスの小規模企業共済【申込書をもらう〜申請完了まで】

経営セーフティ共済

マイクロ法人の場合利用される方はほとんどいないと思いますが、経営セーフティ共済は小規模企業共済のように毎月掛け金を積み立てて、掛金は損金扱いとなります。また倒産危機など有事の時に掛け金の10倍まで無利息で借入ができるという制度です。

こちらも口座振替による支払いのみでネット銀行は対応していません。法人名義の実店舗銀行の口座を保有している必要があります。

マイクロ法人オーナーのおすすめ法人用ネット銀行

ずばり、個人で利用しているネット銀行の法人口座、できればPayPay銀行か楽天銀行です。

理由はこちら

・ネット銀行は売上や実績がないマイクロ法人でも口座開設できることが多い
・マイクロ法人はメインの振込用途が役員報酬の支払いなので、個人口座と同じところで法人口座を作った方が振込手数料が安くなる
・社保の支払いでオンラインでPay-easyが利用できるネット銀行がPayPay銀行と楽天銀行

口座開設に時間をかけてもしょうがないのでまずは簡単に作れるネット銀行を利用していきます。基本的な入金・支払い・振込はなにも問題ないですし、売上や実績がついてから実店舗ありの銀行に申し込めば大丈夫です。

ちなみに私は個人のメイン銀行が住信SBI銀行なので法人口座も住信SBIで作りました。理由は振込手数料の安さ(同行宛約50円/件)、使い慣れたUIとアプリ、個人のメインバンクなので審査が通りやすいかなと思ったからです。

実は口座開設をした時は社保の支払い方法については全く調べておらず、住信SBI銀行は口座振替もPay-easyも対応していないことに翌月末に気がつきました(泣)どうしようかと思いましたが、個人の楽天銀行のオンラインPay-easyで支払いして、役員借入で仕分けすることで対応できました。

社保のPay-easy払いは絶対に法人口座からじゃなければいけないということではないので、個人で持っている銀行口座も活用しながら利用していくのがおすすめです。

まとめ

マイクロ法人が作るべき法人銀行口座について解説しました。

ハードルが高いように思われた法人口座の開設ですが、ネット銀行を利用すれば簡単に早く法人口座を作ることができます。あまり悩まずにまずは使い慣れた銀行で申し込みをしてみることをおすすめします。

法人を作ることは銀行口座開設を含め決して難しいことではありません。今から一人で準備して1ヶ月後に会社設立できてしまいます。興味が出た、これから作る予定という方は以下の記事で詳しくマイクロ法人の設立方法を解説しています。この記事だけで迷うことなく合同会社が作れます。

マイクロ法人の合同会社を1人で作る【社保申請まで完全ノウハウ】

以上、参考になることがあると嬉しいです。

お読みいただきありがとうございました!

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