個人事業主とマイクロ法人の二刀流・会計ソフトの選び方

個人事業主とマイクロ法人の二刀流・会計ソフトの選び方 キャリア

個人事業主とマイクロ法人の二刀流で事業を始めたい!けど独立・起業なんてはじめてで会計処理がちゃんとできるのか不安…

個人事業主とマイクロ法人の二刀流で事業を始めるときに気になる「会計処理」。元々会社員であれば確定申告をしたこともなく会計についても意識したことがない、という人も多いと思います。

*個人事業主とマイクロ法人の二刀流のメリットはこちらで詳しく解説しています。
会社員から個人事業主へ。マイクロ法人の二刀流は本当にお得?!

私も個人事業主とマイクロ法人の二刀流で事業を始め、それぞれの会計処理をどうするのかかなり悩みました。自分で行うのか税理士にお願いするのか、会計ソフトは何を使うべきなのか、税理士費用の相場はいくらなのか。実際に知り合いの税理士さんや周囲の事業者に相談してきました。

そこで今回は私が実際に調べて体験した会計処理の選択肢や自分に合った会計ソフトの選び方を共有していきたいと思います。

この記事を見ればこんなことがわかります。

・会計処理は自分で行うのか、税理士にお願いするのか?
・税理士費用の相場は?

・会計ソフトの値段は?
・クラウド会計ソフトのマネーフォワードとfreee、どっちがいい?

では始めましょう♪

個人事業主とマイクロ法人の二刀流・会計ソフトの選び方

個人事業主とマイクロ法人の二刀流、会計処理で必要なこと

まずは個人と法人それぞれどんな会計処理が必要になるのか見ていきましょう。この記事では以下のような状況を前提とします。

  • 個人事業主でメイン事業を行う
  • マイクロ法人で副業を行い、社保の最適化が目的
  • 青色申告を利用
  • どちらも従業員はいない一人事業

個人事業主

個人事業主は1/1~12/31が事業年度です。いつから事業を始めても会計の締めは12/31です。個人事業主は毎年3月ごろの確定申告で前の事業年度の納税を行います。

個人の主な会計処理は

  • 日々の売上や経費の仕分け業務(青色申告は複式簿記で記帳)
  • 請求書の発行
  • 決算書類の作成
  • 確定申告を行う・税金の支払い

転職やふるさと納税等で会社員でも確定申告の経験がある方もいると思います。私も会社員時代に確定申告をしたことはありますが、そこまで難しくなかったです。個人事業主で青色申告をしていれば複式簿記で会計書類を作成していく、というのがポイントです。

マイクロ法人

法人は会社設立時に決めた決算月が締めです。私の場合は8月が決算なので事業年度は9/1~8/31です。決算月にその年の事業年度の決算を行います。

法人の主な会計処理は

  • 日々の売上や経費の仕分け業務(複式簿記で記帳)
  • 社保、源泉徴収税の支払い、役員報酬の支払い
  • 請求書の発行
  • 年末調整
  • 決算書類の作成
  • 法人税等の申告・支払い

とくに難しいと言われているのが法人税等の申告です。後述しますが一般的な会計ソフトでは税金の計算はできません。法人の会計処理は個人と比にならないほど複雑で量も多いということを認識しておきます。

自分でやる?税理士と顧問契約?決算時処理のみ依頼?

まず確定申告や決算処理を自分一人できるのかそれとも税理士さんにお願いしたほうがいいのかについて、私の周りの事例も含めて検証していきます。

個人事業主

私の周りの個人事業主(ITエンジニア)のうち、9割は自分で会計処理をして確定申告をしています。そのほとんどがfreeeやマネーフォワードといったクラウド会計ソフトを利用していて「一人でできるし問題ない」と言っています。それでもやはり確定申告前になるとソワソワ、何年経っても慣れないと言っているも人も多いですね。

さて、少数派ですが仕分けから何まですべて税理士に委託している人もいます。理由は

本業に集中したい
会計のことはよくわからない

ということでした。彼は税理士費用として年に30万円ほど支払っているようですが、会計に関する面倒なことを一切考えなくていいので費用対効果があるとのこと。同じように考える人であれば税理士にすべてお願いするのもありです。

個人の価値観によるものなので、自分で行うのか税理士にお願いするかどちらがいいとは一概には言えません。私は個人事業主の知人たちの話を聞いた上で、会計の勉強のためにもクラウド会計ソフトを利用して自分で確定申告をすると決めました。

マイクロ法人

法人の会計処理の選択肢としては

  1. すべてを税理士にお願いする(顧問契約を結ぶ)
  2. 仕分け・書類作成はクラウド会計ソフトで自分で行い、決算処理のみ税理士にお願いする
  3. すべて自分で行う(クラウド会計ソフト + 申告ソフトを利用)

このうちのどれかになると思いますが、決算処理が複雑で難しいことから私の周囲の経営者で3の全部自分で行なっているという人いませんでした。圧倒的に1の顧問契約が多いです。

私はマイクロ法人だし会計の勉強のためにクラウド会計ソフトを使い仕分け作業は自分でやろうと決めていたんですが、決算処理まで自分一人でできるのかすごく不安でした。

マネーフォワードやfreeeのような会計ソフトを利用してできるのはBS等の決算書類の作成までです。法人税等の納税のため税金を計算して申告をする必要がありますが、これは申告専用のソフトを購入する必要があります。会計ソフトで作成した決算書類をインポートして税金の申告書類を作る感じです。

【法人税申告ソフトの例】

・税理士いらず
・法人税の達人
・freee申告
など

最初は申告ソフトがあるなら購入して自分一人でやってみようかなと思ったんですが、調べてみると

  • 年に一回しか使わないのに6,7万円と値段が高い
  • Macでは使えないものもある
  • なんとも昭和なUIで使い勝手が悪そう(検索してみてください…)

これをダウンロードして作るのかと思うとかなり気が重い(笑)

そこで元々家族がお世話になっている税理士さんに相談して申告ソフトは使わずに2のパターンで決算処理だけ税理士さんにお願いすることにしました。

私は申告ソフトの利用がどうしても気が乗らなかったんですが、マイクロ法人なら税理士いらず等の申告ソフトを使って自分でやってますというネットの事例も多いので、これも個人の価値観次第かなと思います。

税理士費用の相場

  • 顧問契約の相場:20~30万円(年間)
  • 決算の申告のみ:10~15万円

こちらの記事も参考にさせていただきましたが、実際私は決算時の申告のみで10万円でお願いすることになりました。そこの税理士事務所の顧問料は年間22万円でした。

個人事業主の場合、法人よりも数万円安くなりそうです。ただし前述した友人は個人事業主ですが顧問料で年間30万円支払っているということなので、税理士事務所によってバラつきがある印象です。

決算・申告は絶対に間違えられない!というプレッシャーもありそうですが、多少決間違っていても指摘された時に訂正すれば特に問題ないそうです(意図的に不正会計をしたのでなければ)。そんな話を聞いてせっかく社保最適化という目的で作るマイクロ法人なので、できるだけ費用をかけずに会計処理ができるので申告ソフトをつかってみるのもありだな〜と思っています。

クラウド会計ソフト・freeeとマネーフォワードの比較

さて個人も法人も税理士と顧問契約を結ばない限り、自分で仕分け等の会計処理をする必要があります。ここで利用するのが会計ソフトです。私の場合は個人事業主でもマイクロ法人でも利用します。

会計ソフトを導入するにあたりfreeeマネーフォワードという二大有名サービスがありますが、この2社とも個人・法人用に会計ソフトを出しています。ネットでも比較記事が多く上がっており、私の知人でもどちらかを利用している人がほとんどです。

ちなみに私は個人も法人もマネーフォワードの会計ソフトを選びました。理由は後述しますが、まずは両者の料金やサービスの違いやどこを見て比較すればいいかを見ていきましょう。

個人事業主

freeeの料金表がこちら

freee確定申告

マネーフォワード確定申告の料金はこちら


無料の確定申告自動化ソフト マネーフォワード クラウド確定申告

詳細なサービスの比較は割愛しますが重要ポイントをまとめます。

・従業員がいないのであればマネーフォワードの最安プランで十分
・課税事業者になったら消費税の申告ができるfreeeのスタンダードプラン以上も候補に

基本的に個人事業主の主な作業は

  • 売上・経費の仕分け
  • 請求書の作成
  • 確定申告書類を作成

です。

freeeにしてもマネーフォワードも最安プランで全部対応できます。比較するとマネーフォワードの方が料金も安く機能が多いのでまずはマネーフォワードの「パーソナルミニプラン」でいいと思います。

\初月無料なので開業前に登録して銀行口座やカードに登録などをしておくのがおすすめです/
はじめてでも安心のサポート体制 マネーフォワード クラウド確定申告

ただし課税事業者(基本的に売上1,000万円以上)になると消費税の納税処理も発生します。マネーフォワードはパーソナルプラン以上で消費税の集計ができますが、申告書の作成はできません。申告書の作成まで自動化したいならfreeeのスタンダードプラン以上も候補になります。

とはいえ個人事業主の消費税の納税の必要書類は2枚。ダウンロードして集計結果を記入するのでそこまで難しい作業ではないのでfreeeのスタンダードプランより月1,000円ほど安いマネーフォワードのパーソナルプランで集計だけ利用するでもいいかもしれません。

個人事業主のクラウド会計ソフト、お値段・機能ともにマネーフォワードに軍配

マイクロ法人

freeeの料金表がこちら

freee会計

マネーフォワードの料金表がこちら


クラウド型会計ソフト マネーフォワード クラウド会計

こちらも細かいサービスの説明は割愛して結論ですが、

・従業員がいない自分だけのマイクロ法人であればどちらも最安プランで問題なし
・freeeのミニマムプランが最適

マネーフォワードは「スモールビジネスプラン」でも様々な機能(勤怠・給与・マイナンバーなど)が付帯されているのでfreeeと比べて金額が高いです。マイクロ法人なら使わないであろう機能ばかりなのでfreeeのミニマムプランで十分です。  ちなみにfreeeは「人事労務ソフト」が別にあり、こちらで年末調整等マネーフォワードの付帯機能が利用できるようです。

前述しましたが、自分一人で法人の決算時の申告もするなら、マネーフォワードにしろfreeeにしろ別途税理士いらず等の申告ソフトが必要になります。

法人はfreeeのミニマムプランで十分

*個人も法人も最安プランで問題ないとお伝えしましたが、電話サポートやどうしても使いたい機能があるなどその方の事業内容によっても変わるので自分に合うプランを選択してくださいね。

私がマネーフォワードを選んだ理由

個人事業主はマネーフォワード、法人ならfreeeという勝敗がつきましたが、実は私は個人も法人もマネーフォワードを選びました。

個人事業主は「パーソナルプラン」
マイクロ法人は「スモールビジネスプラン」

マネーフォワードを選んだ理由は

  • 個人で消費税集計機能は使いたいのでfreeeのスタンダードとマネーフォワードのパーソナルを比較して月1,000円程度マネーフォワードがお得
  • 利便性を重視するので個人と法人で使う会社を統一したい
  • すると法人プランの差額が相殺される(freee: 1,980円、 MF: 2,980円)
  • 家計簿アプリ「マネーフォワードMe」も利用していて気に入っている

です。

個人事業主の売上が1,000万円行くか行かないかの微妙なライン、今後のインボイス制度も見据えて消費税集計はできるといいなと考えました。使い勝手の面で個人と法人別々ではなくどちらかに統一したい。となると金額の差がほぼ無いので、普段から使っている家計簿アプリで愛着のあったマネーフォワードにしました。

同じ会社に統一したいと思ったのは利便性です。複数の画面を立ち上げてそれぞれ別のIDでログインして…というのが面倒、会社が異なればUI(画面の見た目)や機能が全然違うので学習コストもかかると思ったからです。特にこだわりがなければ、個人事業主はマネーフォワード・マイクロ法人はfreeeで最安で使うといいと思います。

ちなみにマイクロ法人の設立サービスとしてマネーフォワード会社設立というサービスもあり、法人のスモールビジネスプラン以上に登録すると電子定款費用(5,000円)が無料になります。この会社設立サービス、無料ですがすごくわかりやすく一人で不備なく法人が作れるのでおすすめです。



このサービスを活用した合同会社のマイクロ法人設立方法の記事も参考にしてみてください。
マイクロ法人の合同会社を1人で作る【社保申請まで完全ノウハウ】

【余談】会計ソフトのスマホアプリが超おすすめです

クラウド会計ソフトですが「スマホアプリ」があるのでアプリ上で簡単に仕分けができます。連携したクレジットカードや銀行口座の取引をクリックして振り分けるだけです。

【マネーフォワード確定申告アプリ仕分け画面の例】

 
はじめてでも安心のサポート体制 マネーフォワード クラウド確定申告

簡単ですよね。アプリ上で個人と法人の切り替えもできるのでマイクロ法人側の仕分けもこのアプリで完結します。

このスマホアプリで仕分けできるというのが地味に嬉しい。私はいつも仕事やプライベートの電車に乗っている時間に操作しているんですが、仕分けしている間にあっという間に目的地に着きますし、雑務を片付けたぞーという感じで非常に気分がいいです(笑)。

ビジネスより会計処理に時間を取られるなんてことになると本末転倒なので、会計ソフトは「とにかく簡単でアクセスしやすい」ことが選ぶポイントになると思います。

まとめ

個人事業主とマイクロ法人の二刀流の会計ソフトの選び方についてお話ししました。皆さんの場合はどんな会計処理をすると良さそうかイメージがついたでしょうか?

私はまだ決算や確定申告を迎えていませんが、個人と法人でマネーフォワードの会計ソフトを利用して

  • 日々の仕分け(売上・経費・家事按分)
  • 請求書の作成

は全く問題なくできています。個人的には簿記や会計の知識が身につくので税理士にすべて任せるのではなく会計ソフトで自分でできることはやるというのをおすすめします。バランスシートを確認して資産と負債の割合をみたり、経費の仕分けをどうするかなど、苦手意識のあった会計の知識がついてすごく面白いです。(どこまで経費にできるか考えるのも楽しいです笑)

まだ決めかねているという方も、クラウド会計サービスはほとんど初月無料なので実際に使ってみて続けられそうか確認してみてくださいね。

\口座とカードを連携して仕分けを体験できます/

以上、参考になることがあれば嬉しいです。

お読みいただきありがとうございました♪

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