マイクロ法人って興味はあるけど大変そうだし自分に合うのか不安…。いいことばかりじゃないでしょ?
自分1人だけの小さな会社「マイクロ法人」を作ることで高額な保険料を抑えることができます。かなりお得な仕組みとはいえ、仕事時間・量はマイクロ法人の分だけ増えるし、法人経営などわからないことを勉強する必要もあってなかなか踏み切れずにいる人も多いのではないでしょうか?
私も個人事業主とマイクロ法人の二刀流で事業をしていますが、始めてみると大変なこと・うまくいかないことも多く試行錯誤しながら経営しています。
そこで今回は私が実際に体験したこと、周りのマイクロ法人オーナーの話をもとに、マイクロ法人のデメリット、お勧めできる人できない人についてご紹介します!
- マイクロ法人のデメリット
- マイクロ法人設立に向いていない人の特徴
- マイクロ法人をお勧めできる人
では始めましょう♪
デメリットも!マイクロ法人の二刀流をお勧めできる人・できない人
マイクロ法人をお勧めできない人
複業が苦手な人
個人事業主とマイクロ法人の二刀流ではそれぞれで事業を分ける必要があります。慣れ親しんだ本業を個人と法人それぞれの名義でやることができないので、必然的に複数の事業を同時並行で行なっていくことになります。
私もマイクロ法人を設立するまでは、会社員経験しかなく副業経験一切なしという状況からスタートしていますが、やはり新しい事業をする壁がすごく大きかったですし(実際数ヶ月踏み出せなかった…)なんとか始めた今も苦戦しています。
- 仕事は一つのことに集中したい
- マルチタスクは苦手
- そもそも仕事は嫌い
というタイプの人にはマイクロ法人は向かないでしょう。
とはいえマイクロ法人では年間80万円程度の売上が上がればいいのでYoutubeやSNS運用、せどりやココナラでスキルを売るなど比較的身近で1人でできる事業をするのも全然OKです。「それならできるかも..??」という方なら挑戦の価値アリです。
時間の余裕がない人
マイクロ法人を設立することの最大のデメリットは忙しくなることです。事業が増えるだけではなく、法人の会計や事務作業にもそれなりに時間がとられます。
- 新しい事業を始める
- 会社経営(会計・年末調整・決算・諸費用支払いなど)
- 会社経営に関わる必要な勉強
など、事業以外にもマイクロ法人の経営に時間を取られます。私も平日の朝2時間、土日は~5時間程度マイクロ法人の事業や経営のために時間を使っています。それまでは基本的には平日の8時間という典型的な会社員スケジュールだったので、そこにマイクロ法人のための時間が加わり、ほぼ全ての時間、PCに向き合っています。
テレビやネットを見てぼーっとするなんて時間はかなり減るので
- すでに忙しすぎて時間がとれない
- プライベートの時間が減るのは嫌!
こんな方はマイクロ法人の設立はお勧めできないですね ><
個人事業の所得が300万円未満
マイクロ法人を設立する目的は「社保の最適化」です。個人事業だけで国民健康保険料・国民年金を支払うよりも、マイクロ法人を作り、最安等級で社保に加入することで保険料を圧倒的に安くできます。
さて、当たり前ですが国民健康保険料は所得に応じて決まるので所得が低ければ低いほど負担も少なくなります。そうなると「保険料を最適化する」必要がなくなってくるケースもあります。
例えば所得が約100万円程度だと、最低等級の社会保険料とさほど変わらないです。また、マイクロ法人に必要なランニングコストが年間20~40万円程度発生すること考えると、個人事業の所得が約300万円ほどの場合「国保 + 年金 ≒ 社保 + ランニングコスト」になり、金額だけみるとお得さはあまりありません。
とくにマイクロ法人の売上が十分にない場合、ランニングコストは資本金や役員借入金などという名目で個人資産から賄うことになるので負担が大きくなります。
複業・会社経営の経験を重視したいなど、考え方によってはマイクロ法人を作るのもアリですが、まずは個人事業を起動にのせて収入を上げて、社保の最適化のメリットが得られそうなタイミングでマイクロ法人を設立するのも1つの手です。
マイクロ法人をお勧めできる人
すでに個人事業で複業している
マイクロ法人の最大の壁である「本業とは別の事業で一定の売上を上げる」をすでにクリアしているので何も悩まずにマイクロ法人で二刀流を始めましょう!
マイクロ法人を設立して、個人事業のうち売上が低い事業をマイクロ法人に移すだけです。実際は個人名義ではなく法人名義で取引するように変更が必要ですが、個人から法人になることで信頼が落ちることはないでしょうし、既存のクライアントや事業をすんなり移せるはずです。
資産運用や不動産投資など名義を変えるのが面倒だったりすることもあり事業を移す方が大変な場合は新たに副業を始めるのももちろんアリです。複業ができているということは
- 時間管理が上手い
- 頭の切り替えも上手い
- マルチタスクの才能
など素質があるので法人経営も問題なくできるでしょう♪
複業でリスク分散したい
複業未経験であっても前向きに複数の仕事を持ちたいという気持ちがあるなら間違いなくマイクロ法人の設立に向いています。コロナもあって、仕事が一つしかないことにリスクを感じた方も多いのではないでしょうか?未曾有のことが起こった時に1つの仕事しかできないより、複数の仕事があったほうが収入が0になるリスクは減ります。
新しい事業をしたり、会計など会社の経営方法を学んだりとマイクロ法人を設立後は勉強することが本当に多いですが、リスクへの備えや経験を重視できる人ならマイクロ法人を作った後も根気強く経営できるでしょう。
個人事業の収入がそこそこある
マイクロ法人を設立する目的は「社保の最適化」。個人事業の所得が300万円以上ある、保険料が高額で悩んでいるのであればマイクロ法人を設立して大幅に保険料を安くすることができます。
*詳しくはこちらの記事で解説しています↓
特に所得800万円超など保険料が年間100万円近くかかる人は、その効果は絶大。マイクロ法人を作れば最安で年間26万円で社保に加入できます。
私の場合はマイクロ法人を作ることで保険料は年間約60万円安くなりました。会社を作って経営して…と大変なこともありますが、それを吹き飛ばす威力のある金額です。これだけ安くなるなら、勉強が苦手でも、副業経験がなくても「ちょっと頑張ってみようかな..??」と思える人も多いのではないでしょうか。
扶養家族がいる
社保の最適化以外のもう一つのメリットは社会保険上の扶養が使えるということです。個人事業主だけの場合は国民健康保険に加入しますが、国民健康保険には扶養の概念がないので、家族の保険料の負担があります。一方マイクロ法人を設立して社保に加入すれば社会保険上の扶養が使えるので養っている家族がいる場合は家族分の保険料負担がなくなります。
- 「税制上の扶養」で扶養控除を使い個人で節税
- 「社会保険上の扶養」で家族の保険料負担がなくなる
最安等級で社保に加入した上で家族も扶養できる、もちろん配偶者・扶養控除も使って節税できるとなれば、その金銭的メリットも絶大です。
個人事業主で扶養家族がいるならマイクロ法人設立を前向きに検討しましょう!
まとめ
この記事ではマイクロ法人のデメリット・お勧めできる人できない人について紹介しました。
自分の場合はあり?なし?など二刀流で事業を始めることを悩んでいる方に、すこしでも参考になれば嬉しいです。
会社設立と聞くとなんだか大事に聞こえてしまいますが、実際会社員経験しかなかった私も、1人で、二週間で8万円で会社設立ができました!
今でも問題なく会社経営もできて、初めての副業でも徐々に収入が出始めています。
こちらの記事で詳しく解説しているのでマイクロ法人に興味が出た方は是非読んでみてくださいね。
以上、お読みいただきありがとうございました♪
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