マイクロ法人を設立しようと思ってる!けどはじめてで会計処理がちゃんとできるのか不安…会計ソフトは何を使えばいい?
マイクロ法人を設立しようと思ったら準備しなくてはいけないのが「会計ソフト」。
そもそも会計処理は自分でできるのか、会計ソフトは何を使うべきなのか、税理士費用はいくらくらいかかるのか、疑問がたくさんありますよね。
私もマイクロ法人を設立する前に税理士や周囲の事業者に相談してきました。そこで今回は私が実際に調べたことや私の今現在の会計方法、会計ソフトにかかる具体的な費用を紹介していきたいと思います。
- 会計処理は自分で行うのか、税理士にお願いするのかどちらが正解?
- 決算は税理士に依頼する必要がある?
- 会計ソフトは「マネーフォワード」と「freee」どっちがいい?
- 申告ソフトの値段
- 税理士費用の相場
先に結論からいうと…マイクロ法人なら税理士なし会計も決算も1人でできます!おすすめの会計ソフトはマネーフォワードクラウド会計。簡単な操作で日々の仕分け・決算書類の作成もできて申告ソフトと連携させて自力で決算可能です!
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【おすすめ紹介】マイクロ法人の会計ソフトの選び方
ではマイクロ法人の会計ソフトの選び方・おすすめ会計ソフトの理由やお値段を具体的に見てきましょう。
マイクロ法人の会計処理と会計ソフト
まずはマイクロ法人ではどんな会計処理が必要なのか理解していきましょう。会計処理が自分でできるか判断でき、会計ソフトを選びやすくなりますよ!
マイクロ法人の会計処理の選択肢
マイクロ法人の会計処理にはこのような手続きがあります。
- 日々の売上や経費の仕分け業務
- 年末調整
- 消費税の申告(課税事業者のみ)
- 決算書類の作成
- 所得税・社会保険料の支払い
- 決算(確定申告)
個人事業主にはない「年末調整」や「所得税や社会保険料の支払い」がありますが1人法人であるマイクロ法人であればそこまで難しくありません。とにかく難しいと言われているのは決算です。法人の決算は個人の確定申告とは比にならないほど複雑なので決算を自分でやるのか、それとも税理士にお願いするのかを決める必要があります。
難しい決算処理とそれ以外の処理を分けると、法人の会計処理の選択肢としては以下の3パターンがあります。
決算書類の作成 | 決算(法人税の申告) | |
❶ 顧問契約 | 税理士 | 税理士 |
❷ 申告代行 | 自分(会計ソフト) | 税理士 |
❸ 全部自分でやる | 自分(会計ソフト) | 自分(申告ソフト) |
一般的な法人では①の税理士と顧問契約をすることがスタンダードですが、マイクロ法人に限定すると顧問契約することは稀。日々の帳簿付をして決算書類を作成するのは会計ソフトで自分でしている方がほとんどです。問題は②の決算(法人税の申告)のみを税理士に依頼する「申告代行」を使うかどうか。
私の周りのマイクロ法人経営者では8割くらいは②の申告代行、残り2割が③全部自分で会計処理をしている印象です。私自身は③、決算も自分でやっています。ネットビジネスのみで取引先も数社程度なので会計処理もシンプルですし、他に従業員もいない完全一人会社なので一人でできるかなと思い③を選びました。もう2期目になりますが次の決算も自分で行う予定です。
みなさんも私と似たような状況ならまずは試しに全部自分でやってみるのをおすすめします。とにかく費用を抑えられますし、後述する申告ソフトで決算も簡単にできます。
マイクロ法人におすすめ会計ソフト
さて、①の税理士と顧問契約を結ばない限り必要になるのが「会計ソフト」です。個人事業と同じく日々の記帳、請求書の作成、決算書類の作成ができます。おすすめ会計ソフトは個人事業主の会計ソフトとしても大人気のfreeeとマネーフォワードクラウド会計です。
会計ソフトの費用比較
会計ソフト | プラン名 | 費用 | 特徴 |
freee | ミニマム | 約26,000円/年 | 基本機能のみ |
スタンダード | 約53,000円/年 | ミニマムに加えて 収益・費用レポート、年齢表など利用可能 | |
マネーフォワードクラウド会計 | スモールビジネス | 約39,500円/年 | 労務周りも含めたフル機能 |
ビジネス | 約66,000円/年 | スモールビジネスに加えて 帳簿残高と口座残高の突合、 消費税申告機能あり |
会計ソフトは会社・プランごとに付属されているサービス・できることが大きく変わります。マネーフォワードクラウド会計には一般的な会社に必要な給与・社会保険・年末調整など労務面の機能も含まれています。一方freeeは別途労務ソフトがあり、会計ソフトは会計機能のみを提供しています。
総合的におすすめはマネーフォワードのスモールビジネスプラン
マネーフォワードのスモールビジネスプランには給与支払い機能・年末調整機能など労務面のサービスが付随されていますが、自分に支払った源泉徴収票や、年末調整に必要な書類が作成・ダウンロードできるので「この書類作れると便利なんだよね」が叶います。
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仕分け画面はこんな感じです。
決算書類の確認画面
付帯機能もこんな感じでたくさんあります。
一人法人のマイクロ法人には使わない機能も多いですがいざという時にあると安心です。マネフォとfreeeの詳しい比較を別の記事でしているのでこちらも参考にしてみてください。
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コスパ重視ならfreeeのミニマムプラン
一方とにかくコスパ重視でいくならfreeeのミニマムプランを選びましょう。機能は限られていますが一人法人のマイクロ法人なら基本機能だけつかえればなんとかなります。
マイクロ法人におすすめの申告ソフト
「③ 全部自分でやる」を選んだ場合、会計ソフトの他に法人税申告ソフトが必要です。
- マネーフォワードやfreeeのような会計ソフトで決算書類の作成
- 決算書類をもとに申告ソフトで申告書類を作成
- 申告書類をもとにe-Tax等で申告・納税
という流れになります。こちら税務専門家ではない素人に人気の申告ソフトの一例です。専門知識を持たない人にも扱えるように工夫されています。
申告ソフト | 費用 |
税理士いらず | 初年度16,500円(翌年度から5,500円) |
全力法人税 | 初年度約24,000円(翌年度から11,000円) |
freee申告 | 約28,000円(freeeの会計ソフトを利用していることが条件) |
自分で申告するメリットはなんといっても会計ソフトと合わせて年間5、6万円ほどの会計費用で済むことです。難しいと言われる申告処理も、シンプル会計のマイクロ法人ならできないことはありません。費用重視で多少の手間暇をかけてもいいかどうか、個人の価値観次第で合う方法を選びましょう。
私はマネフォの会計ソフトと「全力法人税」と言う申告ソフトを連携させ申告しました。こちらの記事で全力法人税を使った決算の全工程をまとめているので参考にしてみてくださいね。
個人事業主におすすめの会計ソフト
マイクロ法人を設立するということは個人事業主でも事業をしています。次に個人事業主のおすすめ会計ソフトも見ていきましょう。法人は法人の会計ソフト、個人は個人の会計ソフトそれぞれ契約する必要があるんですね。個人事業主で使う会計ソフトを決めておくとマイクロ法人の会計ソフトも選びやすくなります。
個人事業主の会計処理の選択肢
個人の主な会計処理はこちら。毎年2、3月の確定申告に向けた処理になります。
- 日々の売上や経費の仕分け業務
- 請求書の発行
- 決算書類の作成
- 消費税の申告(課税事業者のみ)
- 確定申告
まず会計処理は自分1人できるのか、それとも税理士に依頼したほうがいいのかについて、私の周りの個人事業主のうち、ほぼ100%自分で会計処理をして確定申告をしています。そのほとんどがfreeeやマネーフォワード クラウド確定申告
といったクラウド会計ソフトを利用していて、問題なく確定申告まで行っています。よほど事業が複雑・または忙しい人以外は自分で会計ソフトを導入して会計処理をしていきましょう。
個人事業主におすすめ会計ソフト
個人事業主の場合利用するのは「会計ソフト」のみです。会計ソフトさえあれば、日々の記帳も請求書の作成はもちろん、会計ソフトを通じて確定申告ができます。
たくさんある会計ソフトでどれを選ぶか迷うところですが、迷ったら法人と同じく圧倒的シェア、コスパを誇る「freee」か「マネーフォワード クラウド確定申告」のどちらか選べば間違いないです。
会計ソフトの費用
ソフト | プラン | 費用 | 特徴 |
freee | スターター | 約13,000円/年 | 基本機能のみ 消費税申告機能なし |
スタンダード | 約26,000円/年 | 消費税申告機能あり | |
マネーフォワード クラウド確定申告 | パーソナルミニ | 約10,500円/年 | 基本機能のみ 消費税申告機能なし |
パーソナル | 約13,000円/年 | 消費税申告機能あり |
個人事業主はコスパも機能性もマネーフォワードが優位
ご覧の通り個人はマネーフォワードのほうが安いです。免税事業者ならパーソナルミニプラン、課税事業者ならパーソナルプランと使い分けるといいでしょう。詳しい違いは公式サイトから確認してみてください。
一方マイクロ法人でfreee会計を利用するなら個人もfreeeで揃えるのもありです。やはり同じ会社で揃えた方が使いやすさは向上しますし、個人とマイクロ法人で揃える場合はマネフォもfreeeも料金がほぼ同じになります。今、どちらか悩んでいるなら個人も法人の機能が充実しているマネーフォワードを選びましょう。
税理士に依頼する申告代行の費用
会計は苦手だし間違えたら怖い…。仕事が忙しいから会計は専門家に任せたい。そんな方は思い切って税理士に任せてしまいましょう。
- 顧問契約の相場:20~30万円(年間)
- 申告代行:10~15万円
こちらの記事も参考にさせていただきましたが、実際私の家族と付き合いのある税理士に見積もりをお願いしたところ申告代行は10万円、顧問料は年間22万円でした。
個人事業主の場合、法人よりも数万円安くなりそうです。ただし私の個人事業主の友人で顧問料で年間30万円支払っているという人もいましたので税理士事務所によってかなりバラつきがある印象です。
税理士の探し方
税理士はインターネットから探すことができ、税理士ドットコム などの無料サービスを使うと便利です。複数の税理士事務所に見積もりを出して比較検討できるので、相場を知ったり、極端に高い(安い)怪しい事務所と契約してしまうようなことも防げます。
顧問契約希望とか決算時の申告代行のみ希望など自分の条件も伝えられますし、自宅から離れている都心部の税理士事務所も探せます。もちろん良い事務所がなければ「やっぱり自分で頑張って申告しよう!」と判断することもできます。無料で使えるので、悩んでいる人はまず見積もりからしてみてくださいね。
マイクロ法人経営中の筆者が選んだプラン
個人事業主とマイクロ法人の二刀流で事業をして約2年。実際の私が使っている会計ソフトはこちらです。
ソフト | プラン | 費用 | |
個人会計 | マネーフォワード クラウド確定申告 | パーソナル | 約13,000円/年 |
法人会計 | マネーフォワードクラウド会計 | スモールビジネス | 約39,500円/年 |
法人申告 | 全力法人税 | 約11,000円 (初年度約24,000円) | |
合計 約63,500円/年 |
会計ソフトにマネーフォワードを選んだ理由は
- 家計簿アプリ「マネーフォワードMe」も利用していて元々馴染みがあった
- 利便性を重視するので個人と法人で使う会社を統一したい
- するとfreeeもマネフォもほぼ値段が変わらない
同じ会社に統一してよかったことは、個人も法人もUI(画面の見た目)や操作が同じで、簡単に個人・法人を切り替えられるところです。
今どちらか悩んでいる、という方は機能が充実しているマネーフォワードで会計ソフトを揃えてみることをおすすめします。慣れてきてやはりマイクロ法人として使う機能も少ないし費用を抑えたい、ということになれば法人の会計ソフトだけfreeeに変更するということもできます。
また会計ソフトは1ヶ月無料で使えるのでまずはとにかく触ってみましょう!悩んでばかりで事業を始めないのがもったいないですよ。
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税理士なしで1人で申告することを決めた理由
実は会社を作ってしばらくは決算は税理士にお願いするつもりでした。知り合いの税理士もいて費用もおそらく10万円しないだろうな、という目処はついていたんですが…
私の事業はすべてインターネットで取引先も2、3社のみ。赤字になることもほぼ確定していて、税理士にお願いするほどのものじゃなさそう、いろいろ突っ込まれるのも面倒だし自分でやろう!となりました(笑)。
結果問題なく1人で決算できたので来年以降も全力法人税を使って決算する予定です。悩んでいる方はこちらの記事もご覧ください。
マイクロ法人の会計ソフトの選び方のまとめ
個人事業主とマイクロ法人の二刀流の会計ソフトの選び方についてお話ししました。皆さんの場合はどんな会計処理をすると良さそうかイメージがついたでしょうか?
個人的には簿記や会計の知識が身につくので自分でできることはすることをおすすめします。バランスシートを確認して資産と負債の割合をみたり、経費の仕分けをどうするかなど、苦手意識のあった会計の知識がついてすごく面白いです。(どこまで経費にできるか考えるのも楽しいです笑)
まだ決めかねているという方も、クラウド会計サービスはほとんど初月無料なので実際に使ってみて合うものを探してみてくださいね。
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以上、お読みいただきありがとうございました!
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