マイクロ法人を設立しようと思っている方!何の会計ソフトを使えば良いのか悩んでいませんか?数ある会計ソフトの中から料金や機能を比較するのは大変ですし、そもそもどの機能が必要なのか、いらないのかもわからず混乱しますよね。
そんな方に向けてこの記事ではマイクロ法人の会計ソフトにずばり「マネーフォワードクラウド会計」がおすすな理由を解説します。私自身が2年間マネーフォワードクラウド会計を使用してきた経験から得た知識や感想を共有していきます。
この記事を読めば他の会計ソフトと比較してなぜ「マネーフォワードクラウド会計」がいいのか、何を基準に選べばいいのかわかるようになります。
- マイクロ法人の会計で必要なこと
- マネーフォワードクラウド会計の特徴
- freeeとの料金・機能の違い
- freeeより高いのになぜマネフォなのか?
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それでは始めましょう♪
マイクロ法人の会計ソフトにマネーフォワードクラウド会計がおすすめな理由
では具体的になぜマイクロ法人の会計にマネーフォワードクラウド会計がおすすめなのか、見ていきましょう。
マイクロ法人の会計
マイクロ法人の特徴
マイクロ法人は、フリーランスや個人事業主が社会保険料の節減を目的に設立・経営する法人のことです。基本的に1人法人で従業員がいないこと、売上は100万円以下などで事業もシンプルであることが特徴です。これらの特性から、マイクロ法人の会計は通常の法人とは少し異なります。
マイクロ法人というのは通称であって普通の法人と同じ。やることも同じだけど売上・給与が少ないことでいろいろ手続きは簡単になります。詳しくは下の記事を読んでみて!
通常の法人とマイクロ法人の会計の違い
一般的な法人と同じようにマイクロ法人でも法人としての会計処理は必須です。日々お金のやり取りの帳簿をつけ、売上・費用・利益の計上、給与や税金の計算など、基本的な会計処理をおこなっていきます。
その中でも「小規模な1人法人」という点で少し会計処理の内容が変わっていきます。下の表を見てみましょう。
通常の法人 | マイクロ法人 | |
---|---|---|
会計処理をする人 | 専門の経理スタッフ・税理士 | 社長自身 |
日々の帳簿付 | お金の出入りが多く複雑 | 事業が小規模なので簡単 |
所得税の源泉徴収 | 多数の従業員からの徴収が必要 | 源泉徴収不要 |
社会保険 | 多数の従業員の処理が必要 | 基本的には社長のみ |
決算 | 税理士にお願いする | 社長自身で行うこともある |
1人法人であるために税金・社会保険の処理は1人分とシンプルになります。また売上も少なく給与(役員報酬)もわずかであることから源泉徴収が不要であるケースが多いです。一方で売上・利益が少ないからこそ経理も社長自身がすることが一般的です。
マイクロ法人が直面する会計の課題
事業がシンプル故にあらゆる手続きは簡単になりますが、その代わりに「自分だけ」「限られた売上で経営する」という点がマイクロ法人の難しさです。かけられるコストが限られているので顧問料に数十万円かかる顧問弁護士を付けることも稀です。
といってもマイクロ法人のオーナー自身は会計や税務の専門家ではありません。私自身も当社は経営、ましてや確定申告も初めてという状況で自分1人で会社の会計ができるのか不安に思いました。
そのため簡単に取り扱える会計ソフトはマイクロ法人にとって非常に重要と言えます。そこでおすすめするのがマネーフォワードクラウド会計です。
マイクロ法人が選ぶべき会計ソフト
ではさっそくマイクロ法人に必須の会計ソフト、マネーフォワードクラウド会計について知っていきましょう
会計ソフトの種類
日本で使われている人気の会計ソフトの一部です。
会計ソフト名 | 特徴 |
---|---|
マネーフォワードクラウド会計 | 自動入力や集計が可能なクラウドソフト |
freee | スマホ操作で簡単な会計作業が可能 |
弥生会計 | 国内シェアNo.1の信頼性と使いやすさ |
PCAクラウド会計 | クラウドで手軽に、安心のセキュリティ |
会計王 | 多機能ながらも操作性に優れている |
これ以外にも検索すれば他の多くの会計ソフトが見つかるでしょう。さて星の数ほどある会計ソフトで選ぶべきポイントを押さえていきましょう。
選ぶべきは「クラウド型」
会計ソフトの中にはWindowsでしか利用できなかったり、ソフトをダウンロードするためにPCのスペックが必要だったりと制限があるものがあります。会計事務所を構えているわけではないので特定の種類のPCじゃないと会計処理ができないといった不便は避けるべきです。ということでまずはその会計フトがクラウド型でインターネットさえあればPC・スマホでいつでもアクセスできることを重視していきましょう。
選ぶべきは「素人人気」な会計ソフト
会計の専門家ではないマイクロ法人の社長が会計処理をすることを考えると、
- 税理士向けに作られたもの
- ネットで検索しても利用方法が出てこない
といった会計ソフトは避けるべきです。素人に人気がある会計ソフトでネット検索すればすぐに悩みが解決できる、会計ソフト自体に最低限のサポートが備わっているものを選ぶようにしましょう。
マネーフォワードクラウド会計とfreeeの比較
素人人気が高いクラウド型会計ソフトとなると選択肢は絞られてきます。ずばり「マネーフォワードクラウド会計」か「freee」会計です。それぞれの共通点や違いを見ていきましょう。
マネーフォワードクラウド会計とfreeeの共通点
- WindowsでもMacでもスマホからでもアクセス可能
- 銀行やクレジットカードとの連携による自動取引データ取得
- 専門的な会計知識がなくても使いやすく、非専門家からの人気が高い
- 税理士との共有機能でスムーズな税務対応が可能
これらの点は両者とも兼ね備えています。私の周りのマイクロ法人経営者もどちらかの会計ソフトを使っている人がほとんどです。4の税理士との連携については、決算処理だけ税理士にスポットでお願いする場合に必要になります。要は会計ソフトのデータをエクスポートして税理士に共有できる、ということです。
マネーフォワードクラウド会計とfreee会計の価格比較
次に気になるのが価格。マネーフォワードクラウド会計とfreee会計の価格を比較してみます。価格は2023年6月時点の税込価格です。
マイクロ法人であればマネーフォワードにしてもfreeeにしても安い方のプランで十分です。するとfreee会計のほうが年間1万円以上安いことがわかります。この1万円の違いはなんなのか、利用できる機能を具体的に見ていきましょう。
マネーフォワードクラウド会計とfreee会計の機能比較
項目 | マネーフォワードクラウド会計 | freee会計 |
---|---|---|
レシートスキャン | 〇 | 〇 |
銀行口座連携 | 〇 | 〇 |
請求書・見積書作成 | 〇 | 〇 |
税務申告支援 | 〇 | 〇 |
自動仕訳 | 〇 | 〇 |
税理士とのデータ共有 | 〇 | 〇 |
勤怠管理 | 〇 | ✖️ |
給与計算 | 〇 | ✖️ |
社会保険・申告 | 〇 | ✖️ |
年末調整・申告 | 〇 | ✖️ |
電子契約 | 〇 | ✖️ |
機能の差は人事労務(従業員管理)サービスの有無です。マネフォには会計ソフトに労務サービスが含まれていますが、freeeは「freee人事・労務」として別サービスとして労務サービスを提供しています。こちらは契約すると年間約15,000円〜。というわけで価格の差がなんなのか、はっきりしましたね。
人事労務サービスはなくてもいい
では1万円高くてもこの人事労務サービスが欲しいかと言われると「なくてもなんとかなる」というのが正直な感想。1人法人のマイクロ法人なら従業員の管理は不要ですし、自分だけの給与・社保計算ぐらいサービスがなくてもなんとかなります。
それでもマネーフォワードクラウド会計がマイクロ法人におすすめな理由
それではなぜマネーフォワードクラウド会計がマイクロ法人におすすめなのか。これは2年間マネーフォワードクラウド会計を使い続けている私から見た具体的で正直なことをお伝えします。
マネーフォワードクラウド会計がマイクロ法人に特におすすめな理由は以下の通りです。
楽天銀行と連携しているから
会計システムの基本は「帳簿付」です。そのために必要なのは会社や個人の銀行口座やクレジットカードからお金の出入りを記帳していきます。会計ソフトには銀行口座やクレジットカードを自動で紐づけて会計ソフト上で連携した口座のお金の仕分け情報(いつ・いくら・だれに・支払ったか)を登録することができます
マネフォはfreeeと比べて連携できる口座・クレジットカードが豊富です(2023年6月時点2388件)
https://moneyforward.com/active_services
もちろんfreeeも多くの金融機関と連携していますが一つ大きな問題があります…
freeeは楽天銀行と連携していない
マネフォの方が優位だと思う理由は「楽天銀行と連携できる」からです。freeeは連携していません。マイクロ法人を作るくらい金融知識のある方なら優良サービスである楽天銀行・楽天証券を使っている方がほとんではないでしょうか?
freeeは連携していないのでわざわざ楽天銀行のサイト内でCSVを出力してそれを会計ソフトにアップロードするといった煩雑なステップを踏まなくてはいけません。なにをどこまで連携したのかを管理するのが大変です。楽天銀行ユーザーならマネーフォワードクラウド会計を選ぶメリットが大有りです。
楽天銀行はPay-easyが使える数少ないネット銀行の1つ。社保の口座引落はハードルが高くPay-easyを利用するのに楽天銀行を使うのがおすすめです。下の記事も参考にしてみて!
個人事業主でマネーフォワード確定申告を利用するから
「とはいえ13,000円の差は大きいでしょ」と思う方。マイクロ法人を経営しているということは個人事業主でもあるということで、個人の確定申告ソフトは何を使う予定でしょうか?
法人と違い個人の確定申告ソフトはマネフォの方が機能も豊富で費用も安いです。実際私もマネーフォワード クラウド確定申告 を利用しています。
法人用のクラウド会計と個人用の確定申告ソフトは見た目・操作性は同じで、Webでもスマホでも同じ画面の設定メニューから簡単に法人・個人を切り替えることができるのでfreeeにせよマネフォにせよ個人と法人は会社を揃えることをおすすめします。
プラン | マネーフォワード | freee |
---|---|---|
法人(スモールビジネス/ミニマム) | 39,336円/年 | 26,136円/年 |
個人(パーソナル/スタンダード) | 12,936円/年 | 26,136円/年 |
52,272円/年 | 52,272円/年 |
となるとマネフォもfreeeも総合的な料金の差はほぼなくなります。まだどちらにするか悩んでいる、という方はシンプルに機能が豊富なマネーフォワードクラウド会計を選べばいいというわけです。
マイクロ法人でも人事労務系サービスは使うから
- 自分の源泉徴収票を作成したい
- 家族を従業員にした
- 業務委託者と秘密保持契約を結ぶときに電子契約で締結したい
これは私が2年間経営する中で実際にあったケースです。その際にマネフォのクラウド会計に付随されているサービスを活用しました。節税のため家族を従業員にすること、源泉徴収書が必要になるなど割と多いケースだと思います。つまり「まったく使わないお荷物機能」では全然ないということです。
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申告ソフトとの親和性も高く決算まで困らない
よくfreeeを選ぶ理由で「freeeには申告ソフトがあるから連携しやすい」ということを聞きます。freeeにはfreee申告(年27,280円)がありますが、マネーフォワードは申告ソフトはないので他社の申告ソフトを使う必要があります。その点で1人で決算しようと考えている方には不向きかと感じる人もいると思いますがそんなことはありません。
私も1人で申告ソフトを使って決算していますが、マネーフォワードからボタン1つで書類をエクスポート、申告ソフトにインポートするだけで簡単に決算書類の取り込みが完了します。
昨年「全力法人税」という申告ソフトを利用して決算した記録はこちらにありますので、是非読んでみてください
まとめ マイクロ法人の会計ソフトにマネーフォワードクラウド会計がおすすめな理由
マネフォかfreeeか、それぞれ派閥もあり(?)永遠論争になるかもしれません。それぞれライバル意識して今後もサービス展開していくことになるでしょう。
とにかくどっちがいいのか簡潔にまとめると
- 楽天銀行ユーザーならマネフォにしよう
- あとは個人事業主の会計ソフトとセットで考える
- とにかく最安をいきたいならfreee
というのが結論です。個人の確定申告ソフトも込みで比較すると値段はほぼ同じなので。
マイクロ法人経営がより一層スムーズで効率的になるように、自分に合った最適な会計ソフトを選んでいきましょう。
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お読みいただきありがとうございました!
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