【完全解説・図解あり】フリーランスの開業届の出し方

【完全解説・図解あり】フリーランスの開業届の出し方 個人事業主

フリーランスとして独立したらまずやること、それは開業届を出すことです。書類に記入して税務署に提出する、ほとんどの方にとって初めてのことでこんな不安があると思います。

今回は開業届を作成して、開業届の控えを受け取るところまで徹底解説します。実際に私が全く同じ手順で開業届を提出しているので、私が躓いたことや調べたことを元にわかりやすくご紹介します。

この記事を読んでわかること

  • 開業届は出さなくてもいい?
  • どこに書類を出せばいいの?
  • 税務署に行かなきゃいけないの?
  • 節税対策としてできるお得なことは?

では始めましょう♪

【完全解説・図解あり】フリーランスの開業届の出し方

開業届は出さなきゃいけない?

結論として、開業届は出した方がいいです。出さなくても問題はないのですが、開業届を出さないと利用できない控除制度があります。

青色申告制度

青色申告は基本的に書類を提出するだけで65万円の所得控除が利用できます。条件は会計ソフトで帳簿付してe-Taxで確定申告をするというごく一般的なことだけなので利用しない手はありません。

小規模企業共済

小規模企業共済はフリーランス版iDeCoのようなもので、1,000円〜7万円までの掛け金を毎月積み立てて退職・廃業時に給付金が支給される制度です(iDeCoにも同時に加入できます)。掛け金全額が所得控除になるので多くのフリーランスが活用しているお得な制度です。

開業届を出すタイミング

フリーランスになってから1ヶ月以内に提出しましょう。

1ヶ月を過ぎても罰則はなく受理もしてもらえますが、青色申告書は出した年からの適用になるので事業をしていたのに白色申告になってしまった…なんてことも。これから開業する方は1ヶ月以内に、すでに開業から時間が経ってしまっている方はなるべく早く提出しましょう。

開業届の書き方・出し方

面倒な開業届・青色申告承認申請書の作成ですがものの5分で作る裏技があります。マネーフォワードクラウド開業届を利用します。

マネーフォワード クラウド開業届

マネーフォワードを使うことでステップに沿って入力するだけで5分で開業届と青色申告承認申請書両方が作成できます。自分で書類の書き方や入手方法を調べて…とするよりも圧倒的に速いので利用していきましょう。

マネーフォワードクラウド開業届で作成・提出

クラウド開業届の右上の「新規登録」からメールアドレスを入力して登録します

登録後はステップに沿って入力するだけ

ここで青色申告を選びます。複式簿記による帳簿付とe-Taxで確定申告で65万円の控除を利用できます。複式簿記で、と言うのは難しいことはなく、会計ソフトを使うことで条件はクリアできます。

途中個人情報(名前・住所等)を入力しここまできたらもう終わり。書類が自動作成されたのでダウンロードできます。マネーフォワードからダウンロードした書類に

  • マイナンバーを記入
  • 提出日を記入
  • 押印

をして追記して完了です。提出日についてはマネーフォワードには追記するように指示がないですが、ダウンロード書類は提出日が空欄になっているので忘れずに書類提出日を記載しておきましょう。

ここで入力した住所に基づいて書類を提出する税務署が表示されます。自分で調べることなく税務署情報がわかります。郵送か直接持参かによって必要なものなど(返信用封筒)も記載されているので迷うことなく提出の準備ができます。

注意点:控えも記入・捺印して同封する

忘れがちな「控え」もちゃんと記入・捺印して同封します。この控えに税務署の受領印が押したものを返信用封筒で返送してくれます。税務署の受領印のある控えはのちのち小規模企業共済の申込や銀行等での手続きで必要になるので忘れずに同封しましょう。

返信用封筒には事前に切手を貼り自分の家の住所を宛先として書いて同封します。私の場合郵送してから3営業日後くらいには税務署の受領印が押された控えが返信用封筒で送られてきました。

これで完了です。お疲れ様でした。

開業届を出した後にやるべきこと

小規模企業共済の手続き

詳しい手続き方法はこちらで解説しています。ちょっと申込方法が複雑なので是非読んでみてくださいね。

小規模企業共済のメリット・デメリット【元本割れリスクは?】
フリーランスの節税対策として人気の小規模企業共済。申込書の請求方法、申込書の書き方、申込書の提出方法、引き落とし開始時期など、この記事を読めば迷うことなく小規模企業共済手続きが完了します。

iDeCoの手続き

小規模企業共済と同じく掛け金全額が所得控除になるiDeCo。私も利用しています。会社員ではなくなるので自分で老後資金対策もしておきましょう!こちらの記事で注意点・シミュレーションなど詳しく解説しています。

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所得税の節税に使える制度「iDeCo」。個人事業主とマイクロ法人の二刀流で働く場合も使えますが、加入や変更には手続きが必要になります。マイクロ法人を事業者にする方法、掛け金の最大額、提出が必要な書類について解説します!

確定申告の準備

青色申告で65万円の控除を受けるために複式簿記で帳簿をつける必要があります。マネーフォワードやfreeeのような会計ソフトで帳簿付をしてればクリアできます。

\1ヶ月は無料で使えます!!開業の少し前から登録して触って慣れておくのがおすすめです/

数ある会計ソフトの中でも最安クラスで、多くのフリーランスが使っている人気の会計ソフトです。会計ソフトの比較はこちらの記事でも解説しているのでよかったら見てください。

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まとめ

この記事ではフリーランスになったらまずやるべきこと、開業届の書き方の解説をしました。

ステップに沿って記入するだけで書類の作成は5分くらい、その1時間後には郵送できるほど最短で開業届が提出できます。開業届・青色申告書を出して65万円の控除で節税メリットを享受して税金対策をしっかりしておきましょう。それからは新たなスタート!!新しい環境でお仕事頑張っていきましょう

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以上、参考になることがあれば嬉しいです。

お読みいただきありがとうございました♪

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